理想を追い、理想を捨てて、悟りが開く。金の器を手にする。
理想を追ってみる。
一方で理想を追うのをやめる。
願望実現へ向かい進む。
一方で願望を捨ててみる。
何かを求めて進む。
真っ白く輝く何かを求めて進む。
一方で何も求めず、ただここにいる。
人生は不思議だ。
何かを求めて、あちこちに金の器を探しに出かけるが、金の器は足元にある。
そのことに気付く時、己が魂の存在であり、今ここに在ることを悟る。
ここはいったいどういう世界だ。
さらには、清いものだけでなく、汚いものもある。
どちらか一方でなく、両方で1つになっている。
怒りと憎しみは必要だったんだ。
それが良く分かる。
そして、怒りや憎しみも大切にしてみる。
すると、怒りと憎しみが己の在り方を教えてくれた。
金の器の波動と己の波動のズレが、怒りや憎しみとしてあらわれていた。
なーーんだ。
そういうこと!!
怒りや憎しみを越えることで、己は金の器となった。
次は欲望かーー。
これも必要だったんだね。
欲望があったから時代が動いたんだよ。
地球を進化させる原動力なのかもしれない。
しかし、地球を進化させる原動力は諸刃の刀であり、地球を破壊する。
地球はパラドックスな世界のようだ。
パラドックス?
矛盾だねー。
人間は金の器を求めるべきだが、金の器を求めているうちは、金の器を手にすることはない。
全て揃っている世界は、全てを手放した向こう側に存在するということだ。
矛盾だねー。
つまるところ、矛盾を解消するには、どうすれば良いのか?
まずは手放してみることだ。
すると、心に感じるものがある。
「これだ!」と思うだろう。
そうしたら、脳と体をフル回転させて、全身全霊でそれを追いかけることだ。
すると不思議とどこかで行き詰まる。
そして、怒りや憎しみを覚える奴が現れて、行先を塞ぐ。
それでいいんだよ。
スムーズに行ったら面白くない。
波乱万丈の人生の方が面白いに決まっている。
人生を面白くするなら、怒り憎しみを楽しむことだ。
怒りの感情って、こんなかよ。
憎しみの感情って、こんなかよ。
楽しんでいると、そいつらは徐々にエネルギーを失い消えて行く。
怒りと憎しみの感情に振り回される人は、火に油を注いでいるんだよ。
消化したいなら、水をかけなきゃ!
怒りや憎しみという人生のオプションサービスの体験が終わると、人はそのまま中道に入って行く。
中道というのは悟りの道のこと。
この中道は意外に簡単に入れる。
悟り開くために厳しい修行をしたのは昔のことだ。
今や近くのコンビニに行って、サンドイッチと飲み物を買うような感覚で、悟りの道へ入れる。
しかし、ただ1つ求められることがある。
それはお金、性、名誉、権力、愛などへの執着心を手放すことだ。
手放せば誰でも中道に入れる。
中道に入ったら、ボチボチと歩きながら、とにかく真っ直ぐに進む。
しばらく行くと、人は徐々に金色に輝き始める。
黄金の綺麗な波動に包まれる。
金の器だ。
さあ、これを持って戻るとするか!