表面的に問題を解決をしようとすれば、ドツボに嵌る。
お金の問題、男女愛の問題、家族の問題、会社での人間関係の問題、、、
人それぞれなんらかの問題を抱えている。
そこには強い欲心があったり、願望が叶わない苛立ちがあったり、将来への不安があったり、苦痛体験がある。
多くの場合、これらの問題を表面的に解決しようとする。
しかし、表面的に解決しても、根本には本当に解決すべき問題が眠っている。
なので、表面的に解決しようとしても、上手く行くはずがない。
きっと一喜一憂するだろう。
表面的に解決しようとすれば、表面的に生きている人と波動が合う。
その人が「こうすると良いよ!」と言うので、やってみる。
しかし、根本問題が解決するわけではないので、一時的に上手く行くか、失敗に終わる。
依然として問題を抱えたままとなる。
問題が解決されずに継続すれば、精神的にも苦しいし、肉体的も疲れてくる。
少し前にツインレイという言葉が流行った。
これなんかも男女愛の問題を表面的に解決しようとした者が掴んだ偽りに過ぎない。
ツインレイ理論に自分を当て嵌めて、一時的な安堵を得ようとしただけのことだ。
自らの根本に解決すべき男女愛の問題があるが、そこにメスを入れることができないので、安易なツインレイ理論に自分を当て嵌め、自分の不安を取り除き、願望を叶えようとする。
チャネリングや霊視の個人セッションを受けることも表面的なことだ。
自分の抱えている問題をなんとかしたいが、根本にメスを入れることができないので、表面的に解決しようとして、偽りを掴まされる。
チャネラーや霊能者になんらかのことを言われ、そこに抱える苦しみを浸らせ、根本問題を濁し、一時救われたように思うが、根本問題はそのままだ。
時間が立てば、問題は再び表面に現れ苦しめられる。
※
神社で時折、茅の輪を見かける。
これには茅の輪くぐりという作法がある。
唱え詞を唱えながら、8の字に3度くぐり抜けるのが一般的だ。
1周目、正面でお辞儀、左足で茅の輪をまたぎ、左回りで正面に戻る。
2周目、正面でお辞儀、右足で茅の輪をまたぎ、右回りで正面に戻る。
3周目、正面でお辞儀、左足で茅の輪をまたぎ、左回りで正面に戻る。
でもさ、これは確かに作法だが、表面的なことなんだよ。
自分の過去を反省しながら、作法の通りにすれば、それなりの気付きがあるが、願望実現や厄除けのために、つまり宜しからぬ欲心で行えば、邪気が生まれマイナスなだけだ。
かなり昔のことだが、ある神社を参拝した。
参道があり、茅の輪があり、その先に本殿があった。
僕は茅の輪をまわり、本殿をお参りしようとしたら、本殿に宿る神から声が聞こえた。
「そこをグルグルと回っていないで、真っすぐここにこんか!」
とズシンと心に響く声だった。
僕は茅の輪くぐりをやめ、本殿の前に立った。
その時の神との会話の詳細までは覚えていないが「表面的に物事を解決しようとしても、そこには何もない。自分の根本をしっかりとみなさい。」と言われたのを覚えている。
もし、貴方がいま問題を抱えていて苦しいのであれば、是非、確認してほしいことがある。
それは、「自分の問題を表面的に解決しようとしていないか?」ということだ。
もし、表面的に何かを求めていると気付いたら、今直ぐにやめた方がいい。
まず、立ち止まり、自分をよく見てみることだ。
(続く)