仕返しの方法?憎しみ、恨みを晴らすには刃物は要らない!
2020/05/03
12月3日放送のフジテレビ番組「アンビリバボー」の話です。
理由もなく息子の命を取られた市瀬朝一さんの話でした。市瀬朝一はある日突然大切な息子を失います。息子が、面識もない19歳の少年に腹を刺され亡くなってしまいます。動機は単なる単なる度胸試しでした。
息子は亡くなる直前「親父、悔しい…敵を討ってくれ」と言います。市瀬朝一さんの気持ちを考えると、憎しみ、恨みで仕返したいという気持ちでいっぱいだったと思います。市瀬朝一さん、裁判所内で刃物を犯人へ向けます。しかし、思いとどまりました。
そして、同じ境遇の人と出逢い、考えを変えます。犯人へ仕返しするのではなく、「同じ境遇の者同士手を取り合えば何かできる」と遺族会を作ります。
それまで、被害者を守るような法律はなかったのですが、市瀬朝一さんの活動を機に、国が動き出し、犯罪被害者等給付金が設立されます。遺族や被害者は最高3000万円補償が受けられるようになります。
この話を知って、どうしようもない憎みや恨みの感情を乗り越えるヒントを貰いました。
恨みのある者への復讐の方法を考える必要はありませんでした。刃物は要らないということです。
この世は因果応報です。やったことは必ず自分へ返って来ます。憎しみや恨みを感じる相手に仕返しをすれば、いずれ自分に返ってくるということです。これでは本当の仕返しにはなりません。
馬鹿馬鹿しいです。それだったら、加害者へ仕返しするのではなく、同じ境遇の人をサポートする方向へ考えを向けることだと思いました。
憎しみや恨みという強いマイナスの想念は簡単には消えません。しかし、違う方向へ向けることなら、少しは容易にできると思います。
実は、僕も強い憎しみを抱く者がいます。懲らしめることばかり考えている時期もありました。しかし、市瀬朝一さんの話を聞いて、同じ境遇の人を助けることへ意識を向けることにしました。凄く楽になりました。
恨み、憎しみを抱く相手への最高の仕返しの方法は、同じ境遇の人を助けることだと思います。また、同じ境遇にあわないように経験者として活動することだと思います。
事件まで行かなくとも、人は、職場、仕事、恋愛、夫婦、親戚、家族などあらゆる人間関係で憎しみを抱いてしまいます。仕返しを考えたら、意識を別の方向へ向けることが問題解決の秘訣だと思います。これ最強の仕返しです。