海賊とよばれた男の感想、店員を大切にする姿は愛そのもの
まず、一言。「船だせー」と掛け声とともに、旗を振りながら出航する国岡鐡造(岡田准一)の姿に惚れました。
主要燃料が石炭だった当時から、石油の将来性を予見していた国岡鐡造の物語です。
鐡造は、国岡商店の店員達と共に関門海峡に向けて出発します。
商圏の縄張りがない門司の海上で、軽油の行商を始めます。商いをどんどん広めて行きます。
これぞ、男のカッコ良さ、感動ものでした。
そして、ストーリーは戦後へ。
国岡商店を率いる鐡造は、石油メジャーから敵視され、圧倒的な包囲網で、石油輸入ルートを封鎖されます。
鐡造は、唯一保有する巨大タンカー日承丸を、秘密裏にイランへ派遣し、石油を直接輸入するという狂気の行動へ出ます。
イギリスの圧力により貧困にあえぐイランの現状と自らを重ね合わせた鐡造は、店員(部下)の反対を跳ね除け、石油メジャーへ最大の戦いを挑みます。
鐡造はどんなに絶望的な状況でも、決して諦めず、常識を覆す奇想天外な発想と、型破りの行動力で、運命を切り開いて行きます。
そして、何より、自らの店員を大切にする姿は愛そのものでした。これぞ、無条件の愛ですね。
敗戦後の日本において、逆風の中、生き抜いていく鐡造の姿に凄まじさを感じました。
※
映画終了後、すぐには立てませんでした。
深呼吸を3回しました。3回目の息を吸い、息を吐きながら、やっと立てました。
いい映画を見ました。
「永遠の0」も良かったですが、「海賊とよばれた男」も良いですねー♪
生きる力を貰いました。
海賊とよばれた男は、出光興産創業者の出光佐三をモデルした物語です。実話をもとにしているので、ストーリーに迫力を感じます。
山崎貴監督のVFXも素晴らしいですね。
※VFXは映像技術の一つで、コンピュータ・グラフィクスなどのデジタル合成技術による視覚効果技術の総称
絶対におススメの映画です。
僕が勝手に付けた映画の評価:
満点